毎週末、何もない部屋に一人でいる男性、いますよね。
子どもが来るはずだった土曜日、面会交流が急にキャンセルになって、準備していた昼ご飯を一人で食べた。
子どもの誕生日にLINEを送ったけど、既読がついたのは夜遅く、返事は短かった。
クリスマスやお正月を一人で過ごした。
その感覚、ちゃんと伝えられる人が近くにいない。
「男だから」と言われそうで、誰にも言えないまま過ごしている。
あの感覚、わかります。
今回は、その感情を少し言語化して、「こう感じていいんだ」と思える場所を作りたいと思います。
- 子どもと離れて暮らす父親が経験する感情の正体
- 私自身が経験したこと、感じたこと
- その感情を抱えながら前に進むための小さなヒント
その感情に、名前をつけてみる
「寂しい」という言葉は、ありきたりすぎてうまく表現できないことがあります。
子どもと離れて暮らす父親が感じる感情は、実はいくつかの層が重なっています。
それは父親の役割の「喪失感」かもしれない
日常の中に子どもがいたこと——朝なかなか起きないのにイライラする、夕ご飯を一緒に食べる、寝る前に「おやすみ」を言う、携帯の見過ぎを注意する、小言を言う笑
そういう「当たり前だった時間」が突然なくなる。
これは喪失です。誰かが亡くなったわけではないのに、喪失感は本物です。
「おかしいのかな」と思う必要はありません。その感覚は正常な反応です。
私も、子供はどう思っているんだろう?何か申し訳ないな。連絡しづらいなという感覚も少なからずあって、連絡を少し遠慮した記憶があります。
自分がいない環境を子供にも慣れてもらいたい、そんな身勝手な思いもあり、一方で何とも言えない感情がずっと残っていました。
それは「無力感」かもしれない
子どもの学校の話、友達のこと、体調のこと。
元配偶者経由でしか情報が入ってこない状況で、「自分は父親なのに何もできていない」という感覚が生まれやすいとされています。
私もそうでした。学校の行事を知ったのが終わった後、というようなことが続いた時期があって、
「父親」という役割を果たせていないという感覚が、ずっと胸のどこかに引っかかっていました。
私の元嫁は自分に嫌がらせをしたい気持ちもあってか行事の連絡もしてきませんでした。
さて、話は戻りますが、
それは「怒り」ではなく「悲しみ」かもしれない
元配偶者に対して感情的になる時期があって、「怒りが消えない」という状態になることもあります。
でも、それをよく観察してみると——怒りの奥にあるのは「悲しみ」だったりします。
「怒り」は外に向かいます。「悲しみ」は内側にあります。
自分の感情が「何に向いているか」を少し観察してみると、整理のヒントが見つかることがあります。
私自身の話
離婚して最初の1年、私は週末が一番つらかったです。
平日は仕事があるので気が紛れる。でも土曜の朝、何の予定もないまま目が覚めると、子どもが隣の部屋で起き出してくる音がしない静かさが、なんともいえず重たかった。今週もやることないな。。。そんな感じでした。
前は、習い事、お迎え、買い物など・・・少し面倒だなと思っていたことも、たまにしかできなくなってしまったことで時間が空いてしまいました。
かといって、急に誰かと遊びに行くことも、連絡する人もなくしばらくはぼーっと時間だけがすぎていました。
一方、男性は仕事仲間しかないない、定年後の老後は寂しくなるというのがリアルに体験できたのは良かったです。なるべく週末に会う友達を増やそう、仲間を増やそうと今は頑張っています。
一人になって、初めの頃は、学生時代の友達にあって飲んで。。。と、一人で家にいてもやることがないので、夕方ぐらいから飲み始めてという繰り返しだったのは良くなかったです。
大人ってご飯行こう!ってなっても、ご飯+お酒になっちゃいますよね。
それを脱却するために、とりあえずお金のかからないジョギングをはじめて、今は初級登山にハマっています。誰を誘わなくても、一人でできるのが良いです。
感情を持ちながら、前に進む
解決策を押しつけるつもりはありません。
でも、この感情を持ちながらも前に進んでいる父親たちの話を聞いていると、いくつかの共通点があります。
- 「子どもへの手紙を書いた」(渡さなくても書くだけで気持ちが整理される)
- 「日記を書く」これも手紙に似ていますが、冷静に感情をアウトプットすると少しだけ落ち着きました。元嫁への憎しみでも、一人でいることの不安でも何でも良いですが、書くことによってすこしづつ何をすれば良いかがわかってきたような気がします。
- 「頑張って時間を埋める」映画でもゲームでも暇な時間を潰すことが大事だと思います。私は、ゲーム(ドラクエ)をやりましたが、かなり楽しめました笑。Netflixも入りましたが、ずっと流れてくる映像を見るよりは、自分が主体的に冒険するドラクエみたいな方があっていました。
これが正解かどうかは人それぞれです。でも、「自分だけではない」という感覚を持つことは、その感情の重さを少しだけ変えてくれることがある、と私は思っています。
【何を考えればいいか】——自分に問いかけてほしいこと
- 今感じていることは「怒り」ですか?「悲しみ」ですか?「無力感」ですか?
- 「子どもに関われていない」という感覚は、今の状況から来ていますか?それとも自分への評価ですか?
- 誰かに話せていますか?一人で抱え込んでいませんか?
- 次に子どもと会ったとき、何をしたいですか?
これらに「すぐに答えが出ない」のは当然です。
ただ、問い自体を持っておくことが、次の行動の出発点になると私は思っています。
【専門家に相談すべきポイント】
弁護士への相談が向いているケース:
- 面会交流が繰り返しキャンセルされ、取り決めの見直しを検討している
- 面会交流の頻度・内容について再協議したい
- 相手方が面会を一方的に制限している
カウンセラー・支援団体への相談が向いているケース:
- 感情の整理ができず、日常生活に影響が出ている
- 子どもとの関係をどう保てばよいかわからない
- 同じ境遇の父親と話したい
メンタルヘルス相談窓口
もし精神的に限界を感じているときは、一人で抱え込まずに以下へご連絡ください。
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間)
- 男性のためのDV相談ナビ:#8008
【免責表記】
本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的アドバイスではありません。
個別の状況については、必ず弁護士や専門家にご相談ください。
